エンジニアへの転職を考えた際にネットで検索してみたとき意外とその種類の豊富さに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一般にエンジニアというとプログラマーをイメージされる方が多いと思いますが、そのほかにもサーバの構築・運用をメインにしているインフラエンジニアやネットワーク環境を本域にするネットワークエンジニアなどエンジニアの種類は様々です。
既にプログラム言語の知識を備えている方以外の業界未経験者が転職されるのであればネットワークエンジニアをおすすめします。その理由をご紹介していきます。
もくじ
ネットワーク無くしてITサービスは稼働しない!
IT環境の根幹部分なのでネット通信の全容が学べる
スマホやパソコンで当記事をご覧になっているかと思いますが、どのようにしてこの情報をご使用の端末に表示されているかご存知ですか?その流れには様々なプロセスが存在しています。
この記事を保管しておくデータベース、そのデータベースが存在しているサーバ、そこにアクセスするためのgoogle等のwebブラウザ、そのブラウザを使用するお使いの端末にインストールされているアプリケーションといくつかのサービス・ポイントを経由して今この記事は表示されています。
その全てのポイントを結び付けているものこそがネットワークであり、ネットワークはITサービスのすべてのプロセスに関わってきます。ですので通信の流れの全体を見通す見識が身につきます。
この知識を持っているかどうかはエンジニアとして雲泥の差になります。昨今では通信のクラウド化やセキュリティの重要性は高まっており、その根幹部分にネットワークが必ず存在しているので最新の技術を直に学ぶこともできます。
どんなシステムにもネットワークは存在する
そもそもネットワークとは何でしょうか?ざっくり説明するとお使いのパソコンやスマホが他の機器とインターネット等を通じて接続される際の媒体となっているものです。他の機器とは先ほどお伝えしたようなサーバや友人や家族のスマホ等も該当します。
何気なく使っているアプリやインターネットもほとんど全てネットワークを介して利用できているので現在の世の中に不可欠なものであり、これからのITの発展にはなくてはならない存在です。近年では5Gの導入も話題になっており、まさにネットワークの進化そのものです。どんなに優れたアプリケーションやシステムが開発されてもそもそもネットワークが対応していなければそれを利用することはできません。
ネットワークエンジニアはプログラムを書くことが専業ではありませんが、IT通信の交通整理をしている非常に大切な役割を担っています。そんな役割を担っている割には専門にしている方は少なく、実力と経験次第ではとても重宝される存在になりますので、是非転職の選択肢として考えてみてください。
未経験で多様な業界からの転職者が多い
段階を踏みながら業務のレベルを上げていける
ではどんな方が活躍しているのでしょうか?実は学生時代から勉強してきてネットワークエンジニアになる方は意外と多くはありません。そもそもネットワークを本格的に教えている学校自体が少ないからです。ですので未経験の転職者でも十分エンジニアとして働いていける職業なのです。
未経験でも挫折せずに立派なエンジニアになることができる理由としては、順序立てて業務のレベルを上げていけるからです。ネットワークエンジニアの業務は上流工程(今は難易度が高い順と考えてください)から設計・構築・運用・保守と別れています。設計や構築はクライアントと折衝してどんなシステムにするかを提案したり、実際に機器の設定をします。この工程では高度な専門知識や経験が必要になります。
しかし運用・保守の場合はヘルプデスクや設定変更などの現場レベルでの作業がメインとなり、計画書や指示書が用意されている場合が多いので初歩的な知識があればこなしていけるレベルの業務になります。運用・保守でのトラブル処理や機器操作の経験を積んでいけば自ずと知識や経験は身についてきます。もちろん自分での勉強も必要にはなりますが、順当に自分のレベルに合った工程にステップアップしていけるので安心して始められるエンジニアです。
学ぶべきことが分かり易い
業務の他に自己学習での知識の習得はステップアップには不可欠です。プログラマーなどのエンジニアはプログラム言語の種類が多くやりたいことが明確でなければ何から勉強したらいいか悩むことが多いです。しかしネットワークの学習はレベルに見合った資格があるので自己学習での目標が立てやすいのもメリットです。
- CCNA(1年目〜3年目)
- CCNP(3年目〜5年目)
- ネットワークスペシャリスト(5年目〜10年目)
ざっくりとですが上記が取得推奨資格と取得時期の例になります。資格の詳細は省略しますが経験とやる気に応じて資格取得ができれば必ず社内外で評価されていきます。自分のレベルと大きくかけ離れた業務を与えられることはほとんどない(ネットワーク環境が壊れると大損害に繋がりかねないので)ので自分に見合った業務を選ぶこともできます。
キャリアの幅が広がる
年々需要は高まっているため職を失う心配がない
先述した通り、ITの発展とネットワークの技術は切り離すことはできません。近年利用されているクラウド技術やハッキング等に対する根本的なセキュリティ対策にはネットワーク環境の構築が不可欠です。新しい技術が生まれるごとにネットワークエンジニアの業務も多様化していき、需要は高まっています。
しかしその需要に追いついていない企業も多く、未経験での求職者向けに充実した研修制度を設けて育成に力を注いでいる企業も少なくありません。ネットワークのスキルを身に着けることができれば職を失う心配はほとんど無く、むしろIT企業以外からも必要にされることがあるくらいです。
それほど求められる人材になるチャンスがネットワークエンジニアには秘められています。また成長次第ではフリーランスで稼ぐこともできるので会社という枠組みに捉われない働き方も可能です。
基礎部分を理解していれば他分野でも応用が効く
最初にお伝えしたようにどんなシステムにもネットワークは不可欠です。言い方を変えれば、ネットワークを学んでいれば派生して他の技術に触れる機会も多くあります。私自身ネットワークをメインとして業務をしていましたが、そこに付随してくるシステムとしてプログラミング言語を学ぶ機会もありました。
ネットワークはIT技術の根幹部分なので必然的にプログラミングが必要になるシステムや接続するwebアプリケーション等に触れる機会はたくさんあります。
意欲が沸けばプログラミング言語も実用的なものを業務を通して学べる点も魅力の1つです。
ネットワークエンジニアはそのスキルだけでも重宝される将来性の高い職業ですが、IT技術の根幹部分でもあることから知識を蓄えればプログラミングなどの派生した技術も身につけていけます。
エンジニアへの転職希望の方は是非検討してみてください。
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